今、羽田空港第二ターミナル(Terminal 2 を略してT2というらしい)の63番ゲートで新千歳行きの飛行機を待っている。高校の修学旅行以来、2回目の北海道だ。今回は2月4日から開催されている「さっぽろ雪まつり2024」に合わせての来道。山口からバスと電車と飛行機を乗り継ぐこと計12時間、ちょっとした海外旅行だ。
僕の地元・山口県には西と東に1つずつ空港がある。今年で創立58年を迎える老舗空港「山口宇部空港」と、極東最大の米軍基地「岩国(いわくに)基地」があることで知られる「岩国錦帯橋(きんたいきょう)空港」。僕は山口県の東部出身なのでよく岩国空港を利用する。
飛行機というのは利用するごとにその航空会社の「マイル」というものがもらえる。マイルがある程度貯まれば特典航空券を買ったり、ショッピングをしたりといろいろな使い方ができる。会社ごとにマイルの貯まりやすさや交換レートなど、それぞれ特色があるらしい。が、僕の場合、ANAしか選べない。なぜなら岩国空港からは全日空の飛行機しか飛ばないからだ。飛行機だけに限った話ではないが、選択肢というものは「ちょっと少ない」くらいがちょうどいい。都会のようにあまりにも多すぎると選ぶ手間が増えて逆にそれが苦になるし、少なすぎると、、、それはそれで困る。まぁ、人というのは常に“ないものねだり”な生き物だから、今ある幸せに感謝するのが、上手に生きる“知恵(コツ)”なのかもしれない。
今回の北海道tripでは東京・羽田で一時間程のトランジットがあった。その乗り換えの時間で早めの夕飯を食べようと思っていたのだが、「果たして乗り継ぎ一時間でレストランに入って注文して、食べて、保安検査受けるまでいけるかなぁ」なんて不安になり、「国内線 乗り継ぎ 一時間 ご飯食べる」とスマホで調べたりして(意外と気が小さい)、知恵袋の皆さんの意見を参考に、一か八か食べてみよう、という結論に至った。結局、次に乗る飛行機が20分遅延になり、間に合うどころかこうして待合ロビーでブログが書けるほど時間が余った。
今夜のディナーに選んだのはT2にある蕎麦と天ぷらのお店「門左衛門」さん。3連休前日とあって、店内は家族連れや若者たちで賑わっていた。
「イラッシャイマセ、オヒトリサマデスカ」と、外国人の店員さん。「さすが、東京。最近コンビニとかでも外国人の方をよく見るな」なんて思ってたら、アッと驚く為五郎。働いている店員さんの8割が外国の方だった。もっと驚いたことに、皆さん(外国人の店員さん)接客が完璧。敬語もバッチグー(死語だからこそ敢えて使っていくスタイル)だし、何より気が利く。「日本人は働き者」とよく言われるけど、彼らの働きっぷりも大したもんだ(こういう言い方はちょっと差別的かもしれないけど)。異国の地で挑戦すること、それはとてもとても苦しい。その大変さを僕はよーく知っている。言葉だけじゃない、文化だって、食べ物だって、何もかもが違う。普段は人見知りな僕だけど、そんな環境で頑張る彼らに思わず「頑張ってくださいね」と声をかけてしまった。
なんとなく入ったお蕎麦屋さんでまさかこんなにも勇気をもらえるとは。
異国の地で働く有志たちに幸あれ。
追伸:北海道旅行記、多分書きます。たぶん。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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